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呟きたい
第22章 性格云々⑥

「美弥のハツラツさは本当に救いだけど余りに突っ走りすぎて実際考えあるのかないのかよくわからなくなってきている……だそうです」
「ボクがなんか計算して動いてるわけないぢゃん」
「ほら、そのそういうぢゃんとか使うらへんだよ。なんか意識してるだろ」
「三陸は心が汚れてるにゃ」
「陸は美弥に似ていて一見すると慎重タイプなのに実際はこばるのほうが現実派。本当ですか?」
「なんか俺スゲェバカにされてる気分」
「なななな、なんでですか」
「いや。かんなは悪くないんだけどね」
「つーかさっ。つーかさー! ボクとか陸より性格に難ある奴腐るほどいるじゃんって言いたいわけよボクは」
「何回司先輩呼んでるんだよ」
「てゆーかさーって意味だよバーカ!」
「ああ。悪かった」
「司先輩?」
「まだかんなは会ってないか。三年の男子の一人だ」
「しーちゃんの弟子」
「主にスキンヘッドがな」
「ふふふははっ。やめて、思い出したら笑う!」
「本っ当に後頭部は瓜二つだもんな」
「にゃはははっ」
「?」
「おい、かんなが困ってる」
「ふったのは三陸。有罪ね」
「下半身に悪戯しちゃうか?」
「ふふふ。やったげよーか」
「冗談っ! 冗談だって、やめろ」
「かんなの後ろに隠れるとかなさけなっ」
「えっ、えと」
「とりあえず一旦落ち着こう? な?」

