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呟きたい
第32章 姿勢④
「日記にしてもよかったんだけどね。左手薬指のピックアップのお礼も兼ねてさ……だって」
「なんだ。隆人にしては珍しく語ると思ってたらメモだったのね」
「ここはそういう場だからね」
「わざわざトップで語るのも面倒なだけでしょうけど」
「またクズい個人メール来そうだし」
「アンチがいるって一定のラインを越えた感じあるけど本当に鬱陶しいわよね」
「うん。なんでなるが今までここに呼ばれなかったかってくらい頼もしく語るね」
「性格だから仕方ないじゃない」
「基本的にさ」
「ん?」
「モデルには黙ってて欲しいんだ」
「は?」
「トークとか求めてないわけ。あの人達は存在が美しいんであって、人間性とか興味ない憧れだけの存在なんだよ。作家も同じ。エッセイが限界。あんまり人間臭いところ見せすぎてほしくない。それも読者とかけ離れた話題で」
「ここは違うっての?」
「あくまでキャラの戯れ言でしょ?」
「あら。大人のメタ発言ね」
「僕らくらいしか使えないから」
「ふーん」
「ナニ?」
「なんか……変わったのね」
「考えは八年前から変わらないよ」
「そうね。それこそ姿勢が変わったって言えばいいかしら」
「そのとおり」