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呟きたい
第34章 雑談⑥
「人の嫌がることやりたがるあの変な中毒性ってなんなんですかね」

「え? 性癖じゃないの」

「そうかもしれませんけど。俺には理解できないんで」

「嫌がる猫にめげずに近づいて行って大抵引っかかれて涙目で戻って来るあれは一種の中毒じゃないの?」

「あれは違います。猫との魂のふれあいです」

「そうは見えないけど」

「そういえば、類沢さんて犬に吠えられそうな人ですよね」

「え? バカにしてる?」

「違います! ていうか、あれです! ほら、その……醸し出している空気が怖すぎて犬も吠える的な」

「ここにさっきの玩具の五倍の威力のが」

「ごめんなさいっごめんなさいっやだっ、絶対やだっ」

「全然痛くないのに」

「ってなに自分でやってるんですか? 超絶痛いでしょうそれ!」

「バチバチッて感じ」

「ありえない……」

「泣くほどじゃないよ」

「類沢さんて実はマゾなんじゃ」

「え?」

「いだいいだいっいだいっ!」

「本当よく効く……面白い」

「すみません……類沢さんは真性のドSでした」

「だから瑞希と相性がいいわけ」

「俺マゾじゃないですよっ!? ああっやめて! やえてっもうむりっ」
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