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呟きたい
第50章 振り返った2015
「隆にいはどんな一年にしたいのにゃ」
「僕に聞く? 誰が聞きたいのそれ」
「なる先生くらいじゃない? あれ。かんな? どした」
「美弥さんて、本当にフランクですよね」
「いっまっさっらだよー」
「今更だね。今年はとりあえず、華海都寮が平和になってくれたらいいかな」
「管理問題だよね」
「生徒の私情がかなり関わってるけどね」
「隆人さんて、いつからこの寮の管理をやってらっしゃるんですか」
「湯浅美弥が一年の頃から?」
「寮生三年生おそろー」
「あ、意外に短いんですね」
「まあその前は正規寮の管理人だからこの学園には八年くらいだけど」
「正規からここにいらしたんですね」
「正月はもう少し例年静かなんだけどね。今年は特になるも帰省してるから、こんな仕事さえなければ一人で地味に過ごしてただろうさ」
「さみしっ」
「言わないそういうこと」
「今年は平和にしたいですね」
「今すぐボクを選べばハッピーエンドだよ? かんな」
「……っ」
「んあああそんな可愛い顔しないでよおおお」
「だって……美弥さん、そんなこと言うから」
「ボクが悪かったよ。慰めさせて」
「はい、中止」
「隆にい厳しい」
「そういう湯浅は今年……聞くまでもないか」
「かんなを更に愛する一年にする」
「わかってたから」
「本当にお二人には相談でも沢山お世話になってます。今年も迷惑かけちゃいますけど、どうぞ、よろしく……お願いします」
「もちもち」
「勿論だよ。いつでも」
「っはい」