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第52章 治安に関して①

「華海都寮の治安の悪さは言わずもがなだよね」

「言うて一年と三年だけちゃう？」

「二年は真面目が多いからにゃー」

「俺ら見て育った割にはな」

「こばりんとか見かけだけだもんね」

「正直、俺こばるとくー以外とそんな関わりないんよ」

「確かに！　え？　確かに！」

「お前は陸とか奈己とか仲ええもんな」

「ボクは分け隔てないからね」

「ルカとか何考えてんのかほんまにわからんし」

「それはお互い様やろ」

「治安かあ……ボクが見えてる世界では色恋沙汰以外起きてないんだけどね」

「まあ一年の時の薬物騒動くらいやろ」

「寮生は関わってないと信じてる」

「俺の耳には届いてへんけど」

「直近だと隆にい襲撃事件は凄かったね」

「自由がきくんは信頼の証なんやけどね……問題起きたら色々出来んくなるやろね」

「たとえば？」

「門限。シャワー室も食堂も申告制とか」

「だっる」

「ほんまやで」