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第17章 雑談③

　「じゃーん！」

　「……んだよ、いきなり」

　「忍に日頃のお礼をと思ってプレゼント」

　「は？　俺、今日誕生日じゃねぇぞ」

　「わかってるって。いいから開けて」

　「ったく……なんだ、これ」

　「オレがいないとこで読んでね。っつか今からここ出るから読んでくれればいいや。ははっ、今更ながら恥ずかしすぎるだろこれ。いいか、オレが出てってから読めよ！　じゃあなっ。あ、玄関で待ってるから一緒に帰るぞ。いいな、じゃ」

　「おい、待て。一人ではしゃぐな」

　「別にコメントが欲しいわけじゃねーから、その内容はすぐ忘れろ！」

　「行きやがった……なんだ、あいつ。つかマジで便箋とか入ってるし。いい加減この熊のキャラクターから卒業しろよあの馬鹿野郎。ま、読んでやるか……ふっ、あの馬鹿」

　「読んだか！？」

　「なんで戻ってきてんだよ」

　「気になるじゃねえか」

　「読んだ読んだ。えーっと”オレの大事な」

　「読むなぁあああああああああっっ！」