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第8章 ロマンス

俺の家に泊まった翔は、翌日青森に帰っていった。

沙織の店にズボンを取りに行くついでに、
一緒に家を出た。


ひと目沙織に会いたいと翔が言うもんだから、
沙織の店に連れて行く。

沙織には事前に連絡をしてから行った。


かしこまりながら、挨拶をする翔と沙織。
仕上がったズボンを俺は受け取る。
沙織が仕事中だったから、邪魔にならないうちに退散しょうとした。

帰り際に、沙織が翔に小さな可愛い紙袋を渡す。

「赤ちゃん生まれるんですよね。
おめでとう御座います。
夏樹から連絡があってから急いで用意したものですから、
ほんの気持ちばかりのものですが‥」



「うわぁ、沙織さん有難う。
すげぇー嬉しいです。
感謝します。
今度、是非、夏樹と青森にお越し下さい。
歓迎しますよ。
ねぶたの頃なんかお勧めです」

「はい、その時は宜しくお願いします」



沙織の心遣いが嬉しかった。
やっぱ、自慢の彼女。

その後、
翔を東京駅まで送る間の山手線の中で、
男二人は反省会。


『もう、冒険は致しません』
誓います。