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私は犬
第15章 初体験*
汗で頬に張り付いた髪を、指先で優しく除けながら頭を撫でてくれた。

「入れる前にもう1回イっとけよ…。」

「いく?」

「………。クリトリスにもう触らないでって言う前、凄く気持ち良かっただろ?あれがイく。」

と教えてくれた。でも、もう触らなくてもいいわ。今日は疲れたもの…。

私のそんな心の呟きになど、気付いてもらえるはずもなく、クリトリスに手が伸ばされた。

裂け目に指を這わせて、ぬめりをすくいとるようにしてクリトリスに塗り付けて…。

2本の指で摘まんで、小刻みに揺さぶりながら、先端を指先でリズミカルに軽く弾くように叩き始めた。

あああ…。これも気持ちがいい…。

小さく身体が震える《イく》がやってくると、音羽さんは私から身体を離して背中を向けた。パリパリとお菓子の包みを触るような音がする。

何をしているんだろう?じっと見ていると、バスローブの前をはだけながら、こちらへ振り返った…。

??あれは何?

「おい。あんま見んな。」

「それ……。」

「どれ?」

「………。違う。」

「は?何が??」

「その陰茎。違う。」

「陰茎ってチンコか?」

「そう。チンコ。それ違う…。」
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