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私は犬
第16章 人並みになりたい*
肩に顔の重みを感じる。背後から片手で強く上体を抱きすくめられたまま、ストッキングの上から、乱暴におマンコを指でバラバラと引っ掻くかのようにまさぐられると、腰にゾクゾクと何かが蠢く。

「どうする、やられる?やらせる?……どっちだ?」

ここは、覚悟を決めた方が良いかもしれないわ。

「……分かった…。やらせる……。」

そう告げると、まるで「良くできました。」と言わんばかりに、「カプリっ」と頬をかじられた。

首筋をまさぐるかのように、唇が滑り、いつの間にか胸は揉みしだかれている。ああ…。どうしよう。このまま、立っていられる自信が無い。

その時、彼が「ふぅーっ…。」と大きく息を吐き出して、動きを止めた。

どうしたの??

「…キスからだ。」

気づけば彼は前にいて、唇を噛むかのようなキスを繰り返す。それは、この間のソレよりも力強くて、同時に腰をなぞられると、もどかしいような疼きが身体をめぐる。

「口開けて。」

音羽さんの言葉のままに、何の疑念も抱かずに身体が反応してしまうのは、どうしてだろう。

舌をなぞられ、味わうように吸いつかれ、喉から甘えたような吐息が漏れてしまうのは何でだろう。

手がお尻をまさぐると、ゾクゾクするのは……何で?
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