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私は犬
第3章 【第1章】帰国
その為に名門と名高いスイスの寄宿舎で学ばせてくれたのだと思う
そのおかげで、フランス語と英語なら、きちんと話せる。
イタリア語とドイツ語も、11年生レベルでしかないけれど、何とか読み書きできるよう頑張ってきた
日本語はお母さまとおば様に教わっただけだから、あまり自信がない。幼稚園レベルかもしれない……。
これという夢はないけれど。結婚も恋も私には必要ないけれど。
せめて人並みに、病院のベッドで最後を迎える。そんな人生を自分の力で創りたい。というか創らねばならない
その為に何が必要で。何をすべきか。ずっとずっと考えてきた
天国に召されたお父さまや、お母さまも、きっとそれを願っているように思う
《せめて貴女は人並みの人生を》と。いつかのお母さまの言葉が甦る。
自分の意見を言葉にするのは勇気が要る。学校ではかろうじて出来たけれども、こういう場所でそれを実践するのは、あまり得意ではない。特にこれは自分の事だから……。
そのおかげで、フランス語と英語なら、きちんと話せる。
イタリア語とドイツ語も、11年生レベルでしかないけれど、何とか読み書きできるよう頑張ってきた
日本語はお母さまとおば様に教わっただけだから、あまり自信がない。幼稚園レベルかもしれない……。
これという夢はないけれど。結婚も恋も私には必要ないけれど。
せめて人並みに、病院のベッドで最後を迎える。そんな人生を自分の力で創りたい。というか創らねばならない
その為に何が必要で。何をすべきか。ずっとずっと考えてきた
天国に召されたお父さまや、お母さまも、きっとそれを願っているように思う
《せめて貴女は人並みの人生を》と。いつかのお母さまの言葉が甦る。
自分の意見を言葉にするのは勇気が要る。学校ではかろうじて出来たけれども、こういう場所でそれを実践するのは、あまり得意ではない。特にこれは自分の事だから……。