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私は犬
第18章 残り49回です*

本日のお仕事を全てやり終え、剛ちゃんに送られて帰宅する。玄関の扉を開いて、自動的に灯りの灯ったリビングまでの廊下が、やけに寒々しく感じられる。白熱灯なのに変なの……。
下の階の剛ちゃんのお部屋に行こうかな。でも彼氏さんが居たら嫌だな…。
がらんどうのリビングを通過して、早々にベッドに潜り込んで…。寝てしまおうと何度も目を閉じるのに…。いつの間にか、週末の事を順番に思い出していた。
日曜日、寝過ごしてしまって、キッチンに行くと珈琲の匂いがして、そういえばうちに珈琲は無いはず??と思って見渡すと、エスプレッソマシーンが目に入った。信じられない。いつの間に?
他にも見慣れない物がたくさんあった。全て音羽さんの私物だと思うけれども…。
音羽さんはダイニングで珈琲を飲みながら、忙しそうにお電話していて。私と目を合わせるなり、指を1本口前に立てて《静かに》のジェスチャーをした。
きっと、私に聞かれたくない内容なんだと。そう思って、おば様宅へ向かう準備をして。
出掛けにまた、音羽さんの携帯が鳴って、女の人の声が漏れてきた。あの声は、きっとあの時の女性達のどちらかだ。
『今夜は会えないけど1人で寝れるか?』と聞かれたから、その女性と過ごしたのだろう…。そう思うと、胸がキリキリ痛かった…。
せめてあの女性達に引けを取らない程度の、最低限の身嗜みを整えたくて。今朝、剛ちゃんにお願いしたのに…。
昨日おば様宅から戻ると、やっぱり居なくて。会社にも姿が無くて…。今日も来そうにないし…。なんだっていうのかしら、全くもうっ!いい加減にしてよっ…………。
でも、私と音羽さんは契約を交わしただけの関係。いわばセフレも同然。だから音羽さんが、どこで誰と何をしていても関係無い。
それに、私は恋も結婚もしないのだから…。
夢というか希望は、人並みに病院のベッドで最後を迎える事。それだけでいい。それだけ叶えばいい………。
下の階の剛ちゃんのお部屋に行こうかな。でも彼氏さんが居たら嫌だな…。
がらんどうのリビングを通過して、早々にベッドに潜り込んで…。寝てしまおうと何度も目を閉じるのに…。いつの間にか、週末の事を順番に思い出していた。
日曜日、寝過ごしてしまって、キッチンに行くと珈琲の匂いがして、そういえばうちに珈琲は無いはず??と思って見渡すと、エスプレッソマシーンが目に入った。信じられない。いつの間に?
他にも見慣れない物がたくさんあった。全て音羽さんの私物だと思うけれども…。
音羽さんはダイニングで珈琲を飲みながら、忙しそうにお電話していて。私と目を合わせるなり、指を1本口前に立てて《静かに》のジェスチャーをした。
きっと、私に聞かれたくない内容なんだと。そう思って、おば様宅へ向かう準備をして。
出掛けにまた、音羽さんの携帯が鳴って、女の人の声が漏れてきた。あの声は、きっとあの時の女性達のどちらかだ。
『今夜は会えないけど1人で寝れるか?』と聞かれたから、その女性と過ごしたのだろう…。そう思うと、胸がキリキリ痛かった…。
せめてあの女性達に引けを取らない程度の、最低限の身嗜みを整えたくて。今朝、剛ちゃんにお願いしたのに…。
昨日おば様宅から戻ると、やっぱり居なくて。会社にも姿が無くて…。今日も来そうにないし…。なんだっていうのかしら、全くもうっ!いい加減にしてよっ…………。
でも、私と音羽さんは契約を交わしただけの関係。いわばセフレも同然。だから音羽さんが、どこで誰と何をしていても関係無い。
それに、私は恋も結婚もしないのだから…。
夢というか希望は、人並みに病院のベッドで最後を迎える事。それだけでいい。それだけ叶えばいい………。

