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第28章 アメリアの夢

月曜日

少しだけヒリヒリと痛むお尻のまま、出勤した。

あの後、嫌になるほど冷されて、薬を塗ってくれた。おかげで随分マシになったように思う。

赤い紐は、日本では縄と呼ぶのだと教えてくれた。縄と紐、余り違わない気がしなくもないけれど、これからは縄と呼ぶ事にしよう。

今朝のモニター越しの女子会では沢山の事が決まった。私も出来るだけの事がしたい。大切な友達の夢は応援したいもの…。その為に何が必要か、一生懸命考えなくちゃ。

ベストを尽くす。それって、一番良い選択をして、理想的な結果を出せるように頑張る事よね？だから、私もベストを尽くそう。

「グーテンモルゲン。フロイライン！」

出た！今日は似非ドイツ人！

「グーテンモルゲン。ヴィー ゲート イーネン？」

どうせなら、ご令嬢っていう意味の、堅苦しい"フロイライン"じゃなくて、南ドイツ風に"デイァンドル"とかって呼んでくれたらいいのに…。

言葉って進化し続けるから、辞書が必ずしも正しいとは限らなくて。

日本語だって、凄い、やヤバい、なんかは意味があべこべで載っている。全くもって、手に負えない。

「ねぇねぇ、わたし、少し痩せたと思わない？お腹に腹筋ついたのよ。見て見て。｣