この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
私は犬
第28章 アメリアの夢
何だろう…。気味が悪い…。自分の席に戻る時、有史さんを見掛けてぎょっとした。シャツの色が全く同じだ……。それ所か、ボトムの色も微妙に被ってる……。何これっ!恥ずかしいっ!
側を通りすぎる時、チラッと目が合った気がする。これ…着替えた方が良いよね?今は、せめて上に何か羽織らないと…。
剛ちゃんが持たせてくれたカーディガンを羽織って誤魔化そう…。と思ったら、カーディガンの色は、有史さんの椅子に掛けられたジャケットと同じ黒だった……。これ、非常に気まずい……。
有史さんは、外回りが無い時はスーツを着ない。だから、今日はデスクワークの日なのだろう…。はぁぁ〜。
席に戻ると、やっぱり凄い顔して睨んでいる笹木さんと目が合った。笹木さんの大好きな主任とお洋服が被ったのは、不可抗力。だから余り睨まないで欲しい…。
それよりも、企画書…。私の勤務するこの会社は、社員なら誰でも企画や提案をあげられる。書いたら直属の上司に渡せばいい。
常々、主任の役に立ちたい。と豪語している鮎川さんは、自分の企画をマメにあげているようだ。『主任に認められると嬉しい。』と言っていた。
提出した企画が認めてもらえなくても、問題箇所や改良すべき点なんかを優しく丁寧に教えてくれて、この企画を思い付いた動機や経緯にまで耳を傾けて、きちんと評価してくれるんだって、そう言ってた。
側を通りすぎる時、チラッと目が合った気がする。これ…着替えた方が良いよね?今は、せめて上に何か羽織らないと…。
剛ちゃんが持たせてくれたカーディガンを羽織って誤魔化そう…。と思ったら、カーディガンの色は、有史さんの椅子に掛けられたジャケットと同じ黒だった……。これ、非常に気まずい……。
有史さんは、外回りが無い時はスーツを着ない。だから、今日はデスクワークの日なのだろう…。はぁぁ〜。
席に戻ると、やっぱり凄い顔して睨んでいる笹木さんと目が合った。笹木さんの大好きな主任とお洋服が被ったのは、不可抗力。だから余り睨まないで欲しい…。
それよりも、企画書…。私の勤務するこの会社は、社員なら誰でも企画や提案をあげられる。書いたら直属の上司に渡せばいい。
常々、主任の役に立ちたい。と豪語している鮎川さんは、自分の企画をマメにあげているようだ。『主任に認められると嬉しい。』と言っていた。
提出した企画が認めてもらえなくても、問題箇所や改良すべき点なんかを優しく丁寧に教えてくれて、この企画を思い付いた動機や経緯にまで耳を傾けて、きちんと評価してくれるんだって、そう言ってた。