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私は犬
第28章 アメリアの夢
エルヴェ・ケルラン氏の打ち出すコンセプト、手頃な高級品。の通りの品。

甘い果物のような香り、ボリューミーな果実味、ほろ苦いグレープフルーツみたいな爽やかな後味。見た目の繊細さとは違って、飲み応えたっぷり。

私たちは、この3本のような、物語のあるワイン達を流行らせたい。一夜明けたらシンデレラのように価値が認められる。なんて都合の良い事は考えてはいないけれど、

自分たちが好きな物を、皆にも好きになってもらえたら、幸せだと思う。幸いな事に勤務先は総合商社だし、ワインなら扱って貰えると思う。水色の発泡酒なんてウェディングに最適だと思うの。

ワイン界って、特に日本のワインを取り巻く環境は、なんというか。娯楽的な食通の世界っていう印象が強くて、夢が足りないような…。

それに、誇らしげに高級ワインを飲んでる人達は、値段ばかり見ている気がする。仕事後の会食では特に、そういう人達が目だった。

ワインのお話を沢山聞かせてくれたけれど、現地の葡萄畑や生産者の顔を知っている人なんて居なくて。

本当にワインを愛する人達は、醸造元のワイン畑の状態を、一番に気にするというのに…。長雨なんかの天候不良が続いたり、猛暑だったりすると、今年のワインが不味くなる…。って顔をしかめるのに。

日本でそういう愉快なワイン愛好家にお目にかかった事は殆ど無いように思う。
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