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私は犬
第28章 アメリアの夢

浅草で電車を降りて、ぷらぷらと歩く。観光客でごった返す浅草寺の裏をちょっと進むと、小さなお店に着いた。
少しレトロな感じ。左久良って、大きな木の表札が掛かってる。中に入ると有史さんがカウンター席に座るから、隣に座ってみた。
「ここは、何のお店ですか?」
小さな声で、そっと有史さんに聞いてみる。
「ビーフシチューだな。お前も食っとけ。」
有史さんの助言に従って、ビーフシチューとアスパラサラダをお願いした。
小さなお店だから、当たり前だけど中も小さい。テーブル席は2つ。カウンター席は8つしかない。注文した品が目の前に並ぶ頃には、店内はほぼ満席になっていた。
「熱いから火傷すんなよ。」
こういう所、ほんと剛ちゃんとおんなじ…。私は火傷せずにお食事くらい出来るつぅの。
「いただきます。」
小さい声で、そう言ってから口に運んだ。……これ、めちゃめちゃ美味しいっ。
両耳のついた鉄のスキレットに入れられて供されたそれは、幼い頃に帝都ホテルで食べた味に、全然負けてない!
帝都ホテルのビーフシチュー、味が変わっちゃったの…。子供の頃は、もっと、もっと、………。
コックさんが代わったらしい。それと、ビーフシチューの缶詰めとか販売しだしてから、やっぱり味が変わったと。おば様もそう言っていた。
少しレトロな感じ。左久良って、大きな木の表札が掛かってる。中に入ると有史さんがカウンター席に座るから、隣に座ってみた。
「ここは、何のお店ですか?」
小さな声で、そっと有史さんに聞いてみる。
「ビーフシチューだな。お前も食っとけ。」
有史さんの助言に従って、ビーフシチューとアスパラサラダをお願いした。
小さなお店だから、当たり前だけど中も小さい。テーブル席は2つ。カウンター席は8つしかない。注文した品が目の前に並ぶ頃には、店内はほぼ満席になっていた。
「熱いから火傷すんなよ。」
こういう所、ほんと剛ちゃんとおんなじ…。私は火傷せずにお食事くらい出来るつぅの。
「いただきます。」
小さい声で、そう言ってから口に運んだ。……これ、めちゃめちゃ美味しいっ。
両耳のついた鉄のスキレットに入れられて供されたそれは、幼い頃に帝都ホテルで食べた味に、全然負けてない!
帝都ホテルのビーフシチュー、味が変わっちゃったの…。子供の頃は、もっと、もっと、………。
コックさんが代わったらしい。それと、ビーフシチューの缶詰めとか販売しだしてから、やっぱり味が変わったと。おば様もそう言っていた。

