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私は犬
第30章 主導権*
お昼休み
お昼ご飯を食べに執務室へ戻る。今日は、何がなんでも応接室で食べる!じゃないと身が持たないっ!勢い勇んで扉を開けたら、中田さんに捕まった。
「ちょうど良かった。急いでこの書類にサインと捺印してください。」
はいはい。今日は3枚ね。ご飯の前に片付けちゃいましょ…。愛用の万年筆でサインを済ませて、所定の場所にペタペタと判を捺した。
「これで大丈夫かしら?」
一応、ミスが無いか確認をして頂く。
「はい。大丈夫ですね。私、急いでこれを届けて来ます。」
中田さんはそう言って行ってしまった。春木さんも剛ちゃんも居ないから私1人。
応接室に入って、ゆっくり気の済むまで手を洗う。やっぱり手を洗うと落ち着く…。いつもの行程を経て手袋を変えて、お弁当を食べる。1人は寂しいけど、社員食堂よりはマシ。あそこは危険過ぎるもの…。
今日のお弁当は、赤い魚の煮魚、三つ葉と獅子唐添え。ゴボウ、椎茸、淡竹、蒟蒻の入った煮物。茹でたキャベツ、エンドウ、アスパラのサラダ。炭水化物は抜き。何も作らず詰めただけのお弁当…。
食べながら、神部君からメールが来ていた事を思い出した。返事しないと…。そう考えて、簡単な社交辞令を返す。
お昼ご飯を食べに執務室へ戻る。今日は、何がなんでも応接室で食べる!じゃないと身が持たないっ!勢い勇んで扉を開けたら、中田さんに捕まった。
「ちょうど良かった。急いでこの書類にサインと捺印してください。」
はいはい。今日は3枚ね。ご飯の前に片付けちゃいましょ…。愛用の万年筆でサインを済ませて、所定の場所にペタペタと判を捺した。
「これで大丈夫かしら?」
一応、ミスが無いか確認をして頂く。
「はい。大丈夫ですね。私、急いでこれを届けて来ます。」
中田さんはそう言って行ってしまった。春木さんも剛ちゃんも居ないから私1人。
応接室に入って、ゆっくり気の済むまで手を洗う。やっぱり手を洗うと落ち着く…。いつもの行程を経て手袋を変えて、お弁当を食べる。1人は寂しいけど、社員食堂よりはマシ。あそこは危険過ぎるもの…。
今日のお弁当は、赤い魚の煮魚、三つ葉と獅子唐添え。ゴボウ、椎茸、淡竹、蒟蒻の入った煮物。茹でたキャベツ、エンドウ、アスパラのサラダ。炭水化物は抜き。何も作らず詰めただけのお弁当…。
食べながら、神部君からメールが来ていた事を思い出した。返事しないと…。そう考えて、簡単な社交辞令を返す。