この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
私は犬
第32章 我慢の限界*
「ちょっと!何でこんなに並んでんのかしら?」
「今、スイスが観光シーズンだからじゃない?」
そう。日本では7月がスイスの観光シーズンになっている。本当は、9月の方が天候が安定して過ごしやすいんだけどな…。
「わたし、トイレ行って来るから、あんた並んでてねっ。」
「うん…。」
剛ちゃんみたいに、《いっトイレ》なんてつまらないギャグ私は言わないの。だから剛ちゃん、そんな顔して期待しても無駄よ…。
列に並びながら、暇を潰すためにスマホを取り出した。神部君からメールが入ってる…。《気を付けて。帰って来たら、食事でもしながら話聞かせて。》神部君は、あれから毎日メールをくれる。少し、荷が重い気がするけど、適当に返しておこう…。そう思って、《ありがとう。行ってきます。》と送信した。
有史さんは何も言ってこない。朝も、『ちゃんと帰ってこい。』ってハグしてくれておしまいだった。セックスも無し。行ってらっしゃいも無し。一体、どうなっているのだろう…。
少しイライラしながら、有史さんにも行ってきますとメールを送った。
「あんたっ。ちゃんと並びなさいよっ。前空いてんじゃないのっ。」
剛ちゃんがトイレから戻ってきた。相変わらず、口やかましい。
「ほらっ!早く前詰めてっ!」
はいはい。詰めます。今動きます。
「今、スイスが観光シーズンだからじゃない?」
そう。日本では7月がスイスの観光シーズンになっている。本当は、9月の方が天候が安定して過ごしやすいんだけどな…。
「わたし、トイレ行って来るから、あんた並んでてねっ。」
「うん…。」
剛ちゃんみたいに、《いっトイレ》なんてつまらないギャグ私は言わないの。だから剛ちゃん、そんな顔して期待しても無駄よ…。
列に並びながら、暇を潰すためにスマホを取り出した。神部君からメールが入ってる…。《気を付けて。帰って来たら、食事でもしながら話聞かせて。》神部君は、あれから毎日メールをくれる。少し、荷が重い気がするけど、適当に返しておこう…。そう思って、《ありがとう。行ってきます。》と送信した。
有史さんは何も言ってこない。朝も、『ちゃんと帰ってこい。』ってハグしてくれておしまいだった。セックスも無し。行ってらっしゃいも無し。一体、どうなっているのだろう…。
少しイライラしながら、有史さんにも行ってきますとメールを送った。
「あんたっ。ちゃんと並びなさいよっ。前空いてんじゃないのっ。」
剛ちゃんがトイレから戻ってきた。相変わらず、口やかましい。
「ほらっ!早く前詰めてっ!」
はいはい。詰めます。今動きます。