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私は犬
第32章 我慢の限界*
一週間の滞在で2キロ減った。筋肉率がちょっぴり増えて、水分率が減少したから、減ったほとんどは水分かもしれない。

検査結果も、どこにも異常は認められず、一安心。

おば様は、クリニックに滞在しながら、別荘のちょっとした改装のためにアレコレして下さるそうだ。おば様のお部屋と、剛ちゃんのお部屋と、私のお部屋。後、古くなった厨房や水回り等の入れ替えもして下さるらしい。

フェイスリフトや歯の治療もまだ残っているから、この調子でゆっくり滞在なさると思う。入院病棟で新しいお友達も出来たみたい。先ほどお部屋をのぞいたら、広いテラスでそのお友達とお茶を楽しんでいらした。イタリアの方らしく、毎年ここに滞在されているそうだ。

何処に居るか。よりも、誰と居るか。の方が大切なのかもしれないわ。

午後、春木さんが迎えに来て下さって一週間の人間ドックが無事終わった。おば様はご不満そうだったけど、私と入れ違いでマルヤムのお母さまがいらして下さるから大丈夫だと思う。

クリニックに着いたその日に連絡したのだけど、最上階のペントハウスが空いていなくて、入れ違う形になってしまった。

ややこしい宗教上の理由もあるし、召し使いの方々と滞在されるから、ペントハウスでないと無理なんだって。

久しぶりにお会いしたかったんだけどな…。
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