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カワリバンコ
第1章 発端

本当は、あの日のお見合いパーティーは、私が行く番だったのです。
当日、私は熱が出て、リエちゃんに代わりに行ってもらったのです。
私とリエちゃんは、“代わり番こ”に、お見合いパーティーに行っていました。
双子の私たちが一緒にいれば、もし誘う方の立場だったら、困惑すると思ったからです。
初めて会う人には区別がつかないでしょうし、二人いたら、どちらを誘ったらいいか戸惑うでしょうから。
ですから、パーティーには順番に出ることにしていたのです。
ただ、どんな結果になっても、恨みっこなし、と言う約束を二人でしていました。
でもあの日、急きょ私の代わりに行ったリエちゃんが、そこでトモ君から見初められてしまったのですから、同じ容姿の私が行っていたら、もしかしたら、私がトモ君から猛烈なアタックを受けていたかもしれないのです。
恨みっこなし、でここまで何事もなく来たのですが、今に至り、そのいたずらな“運命の結果の差”を目の当たりにして、つい口走ってしまったのです。
当日、私は熱が出て、リエちゃんに代わりに行ってもらったのです。
私とリエちゃんは、“代わり番こ”に、お見合いパーティーに行っていました。
双子の私たちが一緒にいれば、もし誘う方の立場だったら、困惑すると思ったからです。
初めて会う人には区別がつかないでしょうし、二人いたら、どちらを誘ったらいいか戸惑うでしょうから。
ですから、パーティーには順番に出ることにしていたのです。
ただ、どんな結果になっても、恨みっこなし、と言う約束を二人でしていました。
でもあの日、急きょ私の代わりに行ったリエちゃんが、そこでトモ君から見初められてしまったのですから、同じ容姿の私が行っていたら、もしかしたら、私がトモ君から猛烈なアタックを受けていたかもしれないのです。
恨みっこなし、でここまで何事もなく来たのですが、今に至り、そのいたずらな“運命の結果の差”を目の当たりにして、つい口走ってしまったのです。

