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カワリバンコ
第2章 舌

夫は、オーラルな接触を極端に嫌いました。
キスをすることにさえ、抵抗感を持っていまいた。
歯科医だからかも知れません。
「口腔内にどれだけ細菌がいるか知っているのか?」
よく夫が言っていました。
他人の口が自分に触れる、まして、粘膜に触れることなど、夫には考えられない
ことのようでした。
もちろん、自分の口の中が、他人のものに触れることも避けました。
今、トモ君の唇が、舌が私を丁寧に愛撫してくれています。
ああ、口って、舌って、こんなにも気持ちのいいものだと、知りました。
キスをすることにさえ、抵抗感を持っていまいた。
歯科医だからかも知れません。
「口腔内にどれだけ細菌がいるか知っているのか?」
よく夫が言っていました。
他人の口が自分に触れる、まして、粘膜に触れることなど、夫には考えられない
ことのようでした。
もちろん、自分の口の中が、他人のものに触れることも避けました。
今、トモ君の唇が、舌が私を丁寧に愛撫してくれています。
ああ、口って、舌って、こんなにも気持ちのいいものだと、知りました。

