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第3章 Stage.3

そんなこんなで月３回の内、指名は２件と好調な滑り出しで在籍キャストとなった私……

「ねぇねぇ聞いた？」

水浦商科大学の休憩時間でのこと、

「何を？」

ワイドショーというあだ名の女友達が言い寄ってきます。

「ウチの大学の男子で逮捕者でたんだって、しかも５人も！」

「ふにゃぁ!?」

ワイドショーが言うには、卒業生と在校生が共謀してオレオレ系詐欺をしたようです。

内容はウチの卒業生の実家に電話し、＜奨学金の返済が滞っている・これ以上返済が見込めないのであれば裁判になる・本人の仕事に支障を与えないために連帯保証人である家族から連絡させてもらっている・目本学生支援機構の規則にのっとり、返済猶予の当日に連絡をさせて頂いた＞というものだ。

慌てた家族はすぐに『振込み』か『職員を集金に行かせる』という手口で、被害者に選択させることでさらに焦らせるという。
振込みは時間指定となるが、集金は職員が向かうまで大丈夫というモノ。