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第1章 Stage.1

昼間課程の４年生大学に通う私たちに「通信大学で学べ」などと言ってきたんです。

私も大学進学にあたって、夜間や通信、高卒を蔑む傾向が僅かながらありました。

講堂はザワつきます。


「こんなブラック企業だらけの目本で、奨学金で、貴方方の年齢で多額の借金を背負ってしまえば、破産という死神が取り付くことに気付きませんか？
貴方方の家はお金持ちですか？

会計情報学科……？

終身雇用まで働ける仕事がない、高卒で納得できる仕事に就けない、少子化で生徒がいない、大学は儲からない、生徒から搾取するしかない、学生ローンを奨学金という名で誤魔化し、多額の金利を得て、自己破産しても連帯保証人から取り上げる国の政策をも読めないのに会計処理を学んでいるだなんて言語道断！」

このあたりで彼女は強制的に退室をさせられました。


後に分かったことは、大学を否定する彼女自身、目本の有名国立大学を卒業しているという話でした。