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ゆずの譲れない物
第11章 ●一年生
初めて自分のデスクに腰を下ろしたのは、

就業時間のラスト一時間前…

所属部署に行ってからも

上の人の話や大まかな仕事内容

直属の上司とのミーティング等々

めまぐるしかった…


どっと疲れが来たが
心地よい疲労感だった

デスクの向かい側が
同期の桜木くん!

桜木くんも少し疲れている様子…

「大丈夫?」

『あ、はいっ!』

「私、加藤弥生!よろしくね」

『お世話になります。楠田ゆずです』

「さっき自己紹介で聞いたわよ」
アハハと笑う加藤先輩!親しみやすい雰囲気だった

「初日は、もうすぐ終わるから、頑張ってね」

『加藤先輩ありがとうございます』

「ヤダー!弥生さんくらいにしてよー」

『いいんですか?』

「むしろお願いします」

『じゃ…弥生さんよろしくお願いします』

「こりゃ…部署内が慌ただしくなるわね」

『え?』

「うーうん!いいのいいの!」
柔らかく微笑む新人のゆずちゃんは、すごくキレイな娘!

朝から総務からの噂を聞き寄せた男共が騒いでた訳だ!
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