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ゆずの譲れない物
第16章 ○黒感情
三回目のコール音に
愛おしい人の声がする
『あ、もし…もし?』
「ゆず」
『はい?』
「何かあったのか?」
『…』
「ゆず?」
港さんの声がとてもとても優しい
何かを感じ気にしてくれたのだろう
『あ、いえ』
「大丈夫か?」
『…はい』
言えない…
この感情を言葉にしていいのか…
分からない…
「ゆず、明日は何時に戻る?」
『えっと…そうですね…』
「昼前にはかえっておいで。話をしよう」
『話…ですか』
「今日は、友達とゆっくりしておいで」
『ありがとうございます』
「ゆず…」
『はい』
「何でも話してくれていいんだからな」
『…ハイ』
泣きそうになる
自分でも聞こえないほど
声が上擦り小さくなってしまった
愛おしい人の声がする
『あ、もし…もし?』
「ゆず」
『はい?』
「何かあったのか?」
『…』
「ゆず?」
港さんの声がとてもとても優しい
何かを感じ気にしてくれたのだろう
『あ、いえ』
「大丈夫か?」
『…はい』
言えない…
この感情を言葉にしていいのか…
分からない…
「ゆず、明日は何時に戻る?」
『えっと…そうですね…』
「昼前にはかえっておいで。話をしよう」
『話…ですか』
「今日は、友達とゆっくりしておいで」
『ありがとうございます』
「ゆず…」
『はい』
「何でも話してくれていいんだからな」
『…ハイ』
泣きそうになる
自分でも聞こえないほど
声が上擦り小さくなってしまった