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ゆずの譲れない物
第6章 ○免疫
頭をわしゃわしゃとなでられる

さっきまでの子どもをあやすようなものとは、違い、どちらかと言うと
子犬の頭をわしゃわしゃするような…なでられかた。


そして手が止まり

急に真剣な声で

「後悔させない」

と言われた。

ドキドキする。

ううん。

ずーっとドキドキしっぱなしだった。



「ゆずちゃん?無理しなくていい。ゆっくり、恋愛していこう!」

『はい。』

「甘えること、頼ることに、慣れような」

『甘えることと頼ること…』

「甘えるのも頼るのも俺だけにしとけよ?」

今度は冗談混じりに、はにかみながら言ってくれる。

嬉しくなって微笑みかえすと、
頭をなでていた手で引き寄せられ

頬をなでられる…

恥ずかしくて、下を向こうとしたけど…

港さんは、それを阻止してきた


頬を何度もなでられ上を向かされる…


どうしても身長差で
見上げる形になってしまう…


どんとん、顔が赤くなるのを身をもって体験中…


ジッと見つめられれば

港さんの真っ直ぐな瞳に

私が見える…

港さんも私を見てくれていると思うとすごく嬉しかった。


目をそらすことなんて、できない

そのまま、距離がどんどん近くなって…


優しい優しいキスを何度も何度もしてもらった。
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