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ゆずの譲れない物
第7章 ●開花
起きると

温かく抱きしめられていた

私は、港さんと一夜を共にしたんだ…


自分がこんなことをするなんて

思いもしなかったな…

ジッと見つめてしまう

まつげ長いな
鼻筋も通ってるし…

唇も形キレイ…

この唇とキスしたんだ…


余韻に浸っていると


「穴あきそう」


『え?』


「見とれてた?」


クスクス笑いながら聞いてくる港さん


『起きてたんですか?』

「起きてましたよ?」

『言ってくださいよー』

「姫はイビキをかきながら、寝てたので起こせませんでした」

『イビキー???』

「アハハ嘘だよ嘘!」

閉じてた目がゆっくり開く…


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