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第10章 ・・・10

「お待たせ♪」


「あ、ありがとうございます
すごい部屋綺麗にしてて可愛いですね」


「でしょ、ヒロの部屋はどうなのかは見たことないからわかんないけど…
結構綺麗にしてるつもり～」


「ヒロの部屋…あんま覚えてないです」


「思い出したくないだけかもよ～」


「そんなことないですっ」



「で、ヒロとは最近連絡取ったりもしてないの？」


「してないです…
元々私からするようにはなってなかったし…たぶん、ヒロももう
私と会う気はないと思います」



「そんなことないと思うな～
なんとなくだけどね、姉貴として感じるものがあるんだけど
前話したときは相当あんたに入れ込んでた感じなのよ
ヒロは」




「はぁ…」



「あんた見たときにも一発でわかったし？」


「ヒロは、私のこと彼女だって言ってたんですか？」



「彼女…とはハッキリは言ってなかったけど
『唯一俺が素でいれて、俺のこと一番に考えてくれて
俺もあいつのこと一番に考えてるし…
それに、愛着湧いちゃってもう離したくないと思える相手』つってた
からてっきり彼女だと思ってたけど」





「私には…彼女だって一言も言ったことないです」