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第5章 ・・・05

「早く行きましょう」

「ちょっと待ってよ～ヒロと話したいんだけど！」


「私は帰りますから！」


「どうしちゃったのサエコちゃん！」



「おーい！ヒロー！！！！」




私は腕を掴まれ、その場を動くことができなかったが顔を見られないように向こうの方を向いた



「あれ、お前らこんなとこで…ってあれ？そいつ…」


「サエコちゃんだよ、サエコちゃん！」


「サエコ？」



カナだ




「お前さ」


掴まれた腕を剥がされ目の前には怒った顔をしたカナが立っている



「ほんっと男なら誰でもいいんだな」


「いや、違うけど…この２人とは…」



「おいどういうことだこりゃ」


ヒロもこの状況に理解できず、私にも理解できない


もっとできないのはきっとこの２人だ


「え…？何なに？修羅場なの？」