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第7章 ２７章〜の言い訳

突然ですが解説です

439頁の、音羽さん、凪いだ表情で真子さんを見ています。

これね、いろんな覚悟を決めた現れです。悩んで結論を出して、腹を括ったんですよ。

だからね、穏やかな表情をしています。悟りを開いた賢者のような、そんな顔だとお考えください。

ＳＭって、男性(Ｓ)が自分の嗜虐癖を満たす物じゃないのね。女性(Ｍ)を、限界まで追い詰めて、満たしてあげる精神世界だと思います。

自分の知らない心の奥まで、暴いてさらけ出させてあげる。Ｓって、そういう役割だと思うんです。

Ｍが何を望んでいるか、何処までなら大丈夫か。そういう冷静な判断力や観察力、機知に富んだ感性が無いと、Ｓ役は務まらないと考えます。

精神的に、とことんまで尽くす人。それがＳの正体というか、実態なのではないでしょうか。

惚れた女にしがみつかれて、痛くして、噛んでと言われて。酔った勢いもあって、夢中で噛んだんでしょうね…。

痛くされて、満足そうな顔をしている真子さんを見て、心の底から満たされたに違いない。

あの顔を、あの反応を、知ってしまったら、もう知らなかった頃には戻れない…。