この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
スイーツ天使に甘いKissを 番外編
第1章 マロングラッセ
ねぇ、冠くん。
借りてきたDVDをセットして、ソファに座る僕の隣に、
小さな袋を、いくつも抱えた彼女が、いそいそと座る。
「映画、見始めちゃう前に、ちょっと、味見をして欲しいんだけど」
それは、カラフルなリボンで括(クク)られた、ビニールの小さな袋。
その中には、コロンと甘そうなマロンが、三粒ずつ入っている。
それを、ちょっと、眺めるようにして、
「じゃあねぇ……」と、言った彼女が、
一つの、袋の口を、パチンと開ける。
「まずは、普通のリキュール入りのね」
そして、
「はい、あ~ん」
彼女の細い指先に、摘ままれた一粒が、
僕の目の前に、出てくる。
借りてきたDVDをセットして、ソファに座る僕の隣に、
小さな袋を、いくつも抱えた彼女が、いそいそと座る。
「映画、見始めちゃう前に、ちょっと、味見をして欲しいんだけど」
それは、カラフルなリボンで括(クク)られた、ビニールの小さな袋。
その中には、コロンと甘そうなマロンが、三粒ずつ入っている。
それを、ちょっと、眺めるようにして、
「じゃあねぇ……」と、言った彼女が、
一つの、袋の口を、パチンと開ける。
「まずは、普通のリキュール入りのね」
そして、
「はい、あ~ん」
彼女の細い指先に、摘ままれた一粒が、
僕の目の前に、出てくる。