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変態城へようこそ!
第5章 キャンディーキス
103号室から出ようとしたとき、いきなり遼太郎くんが私の前に立って言いました。
「キスしちゃってごめんなさいっ!」

「仕方が無いわよ。 変態伯爵に強要されているゲームなんだから」
私はそういって微笑みます。

「違うんです。 僕・・・彩花さんとのキスに夢中になって、つい、必要以上に・・・」


たしかに、あめ玉を溶かすには必要ないほど、濃厚なキスだったような気がします。

『私も夢中になってた』
そのことは遼太郎くんに、言えませんでしたし、言いませんでした。


私の心は、まだ亡くなった大介さんのもので、遼太郎くんを受け入れることはできない・・・
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