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第4章 覚醒

他愛ない話をしながら風間は車を転がす。
そこには、恥ずかしい命令など一切ない。
どこにでもいる普通の恋人同士の、普通のドライブ。

デートもランチも、ごくありふれた恋人同士のそれだった。

そしてそれは、ベッドの中でも同様であった。


風間は、まるで初めての夜のときのように、全身を優しく愛してくれた。
風間の腕の中で、あやは思いきり乱れ、身体をよじった。

腕枕の中で優しくキスをされ、とろけるようにまどろんでいった。

いつしか、風間の胸の上で眠りについていった。

目覚めれば横に、風間が寝息をたてている。





……はずだった。