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第5章 こんな私

一生に一度の大作をいつか書くと言い続けて

はや何十年も経った

しかし　そんな傑作はまだ生まれていない

家族には　おばあちゃんになって棺桶の蓋が閉まるまでに

そんな大作を書くんだと

適当に言い逃れている

それが私

でも一つ一つの作品にかける愛情だけは本物

我が子にも匹敵するくらい愛してます

人間の我が子も小説の我が子も

どちらも　たいして出来は良くないが

出来の悪い子ほど親は可愛い

そう申します