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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第64章 余命幾ばくもない妹を思う兄の心をが託した悲願花~あとがき
☆ こちらは現在、連載中の江戸物のあとがきとして書きました。
作品の途中で突然、あとがきが出て来るのも妙なので、こちらに入れさせていただきました。 作者ニュースにはいささか長すぎました-笑 ☆ 

 あとがき

 皆さま、明けまして、おめでとうございます。年末年始も終わり、皆さまはどのようにお過ごしだったでしょうか?
 さて、新年初の第一作は私の時代物復帰作第一弾〝小紅と碧天〟シリーズ第四話とあいなります。
 実は、少し裏話になりますが、今回のお話の構想そのものは、もうかなり前に出来ていました。そもそものきっかけは、ケータイで毎朝、読んでいる〝まぐまぐニュース〟というウェブ新聞の記事です。巻末にコピーを付けましたので、是非、ご覧下さい。
 残念なことに、まぐまぐのニュースの方はブックマークしていたのですが、久しぶりに確認したところ、記事の保存期間は一ヶ月ということで、とうに削除されていました。
 東京の真蔵院というお寺で奇祭が行われているそうです。何でも女装姿の男たちが町内を駆け抜けるという一風どころか、かなり変わったものだそうですが、その起源は江戸時代末期、江戸でコレラが蔓延した時、真蔵院の住職が大般若経を背負って家々を訪ね歩いたところ、その家々だけは被害がなかったそうです。
 また、何故、女装なのかというと、結核にかかった妹のために、兄が妹の長襦袢を着て厄払いのために、その祭に参加したというのがそもそもの始まりだとか。 
 それだけの記事でしたが、眼にした時、私はこれは〝使える!〟と思いました。何か、その内容にとても惹かれるものを感じたのです。その頃はまだ韓流小説ばかりを書いていた時期だったので、とりあえず、いつかのためのネタに取っておこうとメモを取り、ケータイは記事をブックマークしました。
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