この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第90章 光と影に愛された男~ 大河ドラマ 平清盛 より~
現実の彼がどのような心境で最後を迎えたかは判らないけれど、

 ドラマでは、臨終の清盛はある程度は平家の末路が予測できていたように描かれていたと

 思います。

 どんなものでも永遠はない。

 どんなに咲き誇る大樹でも、いずれ散るときは来る。

 今、清盛という人の最後と全盛期を見て、そのようなことを感じます。

 これを無常観というのでしょうか。

 最後から見ているだけに、余計に全盛期の清盛の充実ぶりが眩しく、

 そして後に彼や平家一門が辿ることになる宿命に想いを馳せずにはいられません

 でした。
 
 一方、このドラマでは頼朝がナレーションを担当しています。

 伊豆に流された頼朝の様子も並行して描かれます。

 頼朝は北条政子と情熱的な結婚をする前、八重姫という女性と恋仲になり

 一子をもうけています。

 しかし、平家をはばかった八重姫の父に生まれた子は殺され、引き裂かれました。

 昨日はそこが描かれていました。
 
 いよいよ全盛期を迎えた平家の栄華と伊豆の頼朝の鬱屈した哀しみの日々、

 両方を描くことにより、両者の明暗を象徴しています。

 ただ、私は後の歴史をというものを知っているので、

 これだけ明暗、幸不幸が対照的な人たちがある時期を境に立場が逆転し

 見事なまでに正反対になる―、これも何か世の無常を感じます。

 平家と源氏、それぞれの考え方、生き方の相違もあったでしょうが、

 両者があい争い、やがて立場が対逆転してしまったのも、

 やはり時代の流れではなかったかと思います。

 大河が氾濫を起こして後、肥沃な大地を作り出すように、

 時代という避けては通れない激流に平家の作り上げた栄華もすべて洗い流され、

 その跡に源氏が新たに咲かせた花、鎌倉幕府が花開いた

 そのように思います。

 そう考えていけば、平家の滅亡も避けられない歴史だったのかもしれません。

 これから先も見られるところまでは見ようと思っています。

 ドラマでは時代は更に遡ります。

 昨夜のラストは清盛が五十の賀を一門で祝い、まさに栄華を極めてた我が生涯を

 実感しているところで終わりました。

 楽しみです。

 


/713ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ