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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第99章 愛と憎しみの夫婦・歴史の中で咲いた恋~鳥羽院と藤原璋子~
 なるほど、そういうこともあり得るかもしれませんね。

 
【画像あり】
 

 大河ドラマ清盛の第四巻では、そういう説を元に描かれていました。

 いよいよ病を得て弱った璋子がいまわの際に水仙の花を見たいといい、

 鳥羽天皇は皆に命じて探させましたが、季節柄、水仙の花があるはずが

 ないと皆は呆れます。

 しかし、源義朝の機転で一輪の水仙が届けられ、鳥羽院はそれを持って

 璋子の元に駆け付けます。

 
 【画像あり】
 

 ―璋子、璋子。

 長年の憎しみも妬心も捨てて、涙ながらに逝こうとする妻に呼びかける鳥羽院。

 その姿には、涙を誘われました。

 夫婦の愛情に貴賤はないんだなとも思いました。

 白河院と璋子の間に男女関係があったというのは、かなりの可能性があるもいわれて

 います。

 そんな中で、鳥羽院は璋子を妻として愛していた。

 鳥羽院としては辛い歳月であり、また屈辱でもあったことでしょう。

 ドラマの中で、璋子は後鳥羽院の持ってきた水仙を握りしめ、

 ―私はやっと人を愛するということがどのようものか知りました。

 と、意味深な科白を残して息を引き取りました。

 
 【画像あり】


 
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