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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第122章 朝霧~幻の湖に魅せられて~
『幻湖』

ガタン ガタン
眼を瞑って列車の車輪が静寂の底に響き渡る音に耳を傾ける
何気なしに眼を開きハッとする
車窓越しにひろがる風景に釘付けになった
視線の先―はるか彼方まで一面の湖
白い神秘的な水をたっぷりと湛えた巨大な湖が
今 まさに眼前に拓けている

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