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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第125章 真冬の秋桜(秋桜)
すべてが灰色に沈み込む淀んだ風景の中
一隅でそっと開いた花
よくよく見れば
淡いピンクの秋桜が寒風にかすかに身を震わせていた
刹那 私の胸に湧き上がった感情を何と呼べば良いのだろう
小さな愕きと大きな畏敬の念をもって
私は ただひたすらガラスの向こうの花たちを見つめる
何かの店舗だったのであろう廃屋の前
かつての駐車場跡の一角に
数本のコスモスが身を寄せ合うように花ひらいている
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