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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第169章 うつろいゆく花のように
過去ばかり振り返っても意味はないという人がいる
けれど 人生というはるかな道を歩むただ中には
平坦なだけでなく険しい道程のときもある
うららかな陽差し差す晴天の日ばかりでなく
矢のような鋭い雨に打たれる日もあるのだ
時に自分の後ろを振り返って
一時の想い出に浸ることは凍えそうな心を温めてくれこともある
大切なのは いつまでも想い出に浸りきっていないで
宝箱の蓋を閉めて また歩き出すことだろう