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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第177章 クリスタル・ムーン~Crystal Moon~
今宵は満月
月が満ちる時
紺碧の夜空にかかるは金泥の月
ひそやかに
秘めやかに息づき
地上のすべてを照らす
シャラシャラ
シャラシャラ
光のシャワーを浴びて
宵闇の底に沈み込んだ薄紅の寒椿が
清楚に 艶やかに浮かび上がる
ふいに鋭い羽音が夜陰のしじまを震わせた
かすかに揺れる椿の濃緑の葉
はらり
闇に舞うひとひらの花びら
何かの鳥の仕業だろうか
偶然がもたらした物語めいた一幕
吹き抜けの廊下に佇む私の吐息が
白く細く消えてゆく
月が満ちる時
紺碧の夜空にかかるは金泥の月
ひそやかに
秘めやかに息づき
地上のすべてを照らす
シャラシャラ
シャラシャラ
光のシャワーを浴びて
宵闇の底に沈み込んだ薄紅の寒椿が
清楚に 艶やかに浮かび上がる
ふいに鋭い羽音が夜陰のしじまを震わせた
かすかに揺れる椿の濃緑の葉
はらり
闇に舞うひとひらの花びら
何かの鳥の仕業だろうか
偶然がもたらした物語めいた一幕
吹き抜けの廊下に佇む私の吐息が
白く細く消えてゆく