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鏡の中から…
第5章 伴侶の儀式


「傷が…」

雅龍はそう言い、夏海の頬を舐めた

「もっと早く駆け付けておれば…」

雅龍が悔やむ

「雅龍…」

夏海は…雅龍を抱き締めて…


泣いた


もし…雅龍本体だったら…

想うと斬れなかった

雅龍じゃないと…想っていた

想っていたのに…

雅龍を斬れなかった…

雅龍は…泣きじゃくる夏海を抱き締めた




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