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鏡の中から…
第8章 始まり
「雅龍…私は、二十歳を前に…
この世を去るみたい…
高校を卒業する年…
私は子を授かる…
その時…お婆様は我が子を次代の神楽に据える根回しをして……黄泉に渡る
18まで…あと一年……」
夏海は…自分の未来を…
静かに話す
「子を…この世に産み出して…
2年しないうちに…私は…命を落とす
雅龍…貴方と永遠に…離れない世界へ行くの…」
「夏海…夏海…」
雅龍は…
止めどなく流れる涙を…
止められなかった
「我は…抱いては…いけなかったのか?」
「雅龍、星は変わる
私の未来も…変化を遂げた
それだけ…
雅龍を、受け入れた事を後悔なんてしてない
後悔なんてしたら…
私が可哀想じゃない!」
夏海は…雅龍を抱き締めた