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鏡の中から…
第13章 また明日
「煌星を……連れて行って下さい…」
夏海は…止めどなく流れる涙を拭い
煌星を抱き上げ…
戸浪に渡した
戸浪は煌星を受け取ると…
その腕に抱いた
「ママァ~ママァ~」
煌星が、異変を感じて…泣き出した
夏海は煌星から顔を背けると…
凰星を抱き締めた
「連れて行って下さい…」
「法律的な事は後日お願い致します
では、煌星をお預かり致します
誰よりも愛して育てます
そして何時か…凰星と出逢わせてやりたいと想っております」
戸浪の言葉に…
夏海は…泣き崩れた
嗚咽が漏れる…
雅龍は戸浪に
「行って下さい…」
と頼んだ