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鏡の中から…
第5章 伴侶の儀式
飛鳥井家 菩提寺の駐車場に車を停めると
駐車場まで紫雲龍騎が出迎えくれた
滅多とない事だった
紫雲龍騎は菩提寺の山の奥に住む陰陽師
人の前に姿を現す事は滅多となく、御目にかかれる人間は…飛鳥井家真贋のみ
お婆様は…それだけで…
今度の儀式がただ者ではないのを感じていた
お婆様は紫雲龍騎の前に立つと深々と頭を下げた
「康太から一任された故、我が見届ける
伴侶の儀式 見届け人 紫雲龍騎に御座います」
時代劇から出て来た様な姿をした…紫雲が夏海の目の前にいた
「夏海…久しいの…
あまり育ってはおらぬな」
紫雲は幼少期に夏海を預かり、力をコントロールさせた経緯があった
夏海は紫雲に会釈を返した
「女性にかける言葉じゃないわ」
本当に…デリカシーがない