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鏡の中から…
第5章 伴侶の儀式



「私はか弱い女子高生なのよぉ!」

夏海が槍を振り回し…叫ぶ

雅龍は…どこが…と思いつつ

腕力で獣を片付け、魔物を焼き払った

かなり、奥へと進む頃には…

辺りは日が暮れ…暗くなった

二人は…獣に気を付け、岩場の陰に隠れ

火を起こし、暖を取った

「寒くはないか?」

「寒いわよ」

夏海は震えながら答えた

雅龍は自分の膝の上に…夏海を抱き上げた

「ちょっ…重いって…」

軽々と持ち上げられ…膝の上に乗せられる

夏海は…

頬を真っ赤にして…

「ありがとう…」と呟いた

雅龍は、愛しさが込み上げ…

夏海の背中を撫でてやった




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