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鏡の中から…
第5章 伴侶の儀式
水面から飛び出す…水魔龍に炎を飛ばした
ギャァァーと言い、絶命する魔物を倒し
雅龍は夏海を見る
夏海は…魔物の存在を知っていたのだ
そして、雅龍に水を飛ばして…
意識をこっちに向けた
「おちおち顔も洗ってられないじゃない!」
夏海は平気な顔をして、後ろで結わえたゴムを外し…手串で髪をとかした
漆黒の…髪が…風に靡く
「雅龍!」
夏海は雅龍を呼んだ
「なんだ?」
「この先は共に力を合わせねば倒せないからね、私の命は貴方に預けるわ!」
「我に命を?」
「そう。貴方の命は私が預かるわ」
「互いの命は、互いの手の中に在る…と言う訳か?」
「そうね!そう言う存在なんでしょ?私達は!」
運命を受け入れるしか…他はない
定めを受け入れる時
互いの関係は変わる…