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鏡の中から…
第5章 伴侶の儀式


「夏海、夏海」

春海が…夏海の方に歩み寄る

夏海は…

「そう出る訳ね…」と呟いた

夏海は…妖刀を握り締めた

「夏海おいで」

春海が…夏海に近寄る

直ぐ側まで行くと…



夏海を抱き締めた

「夏海…ぅ…」

晴美の背中には…刃先が突き出ていた

唇から…血を流し…

夏海を恨みがましい瞳で見る

「お兄ちゃんはね、人がいないとね
バカ夏って呼ぶのよ!」

夏海は叫んだ

春海の体は…さらさらと…

崩れて…消えて行った


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