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いきたい
第12章 ただいま

我が家のドアを開けると、母が部屋の電気もつけないで猫を膝に抱いていた。



「ただいま、お母さん」


「・・梓乃?」


「うん」


「遅かったね、どこまでいってたの?」


「未来設計に失敗しちゃったの」


「そうかい。お母さんも未来設計に失敗したよ」



親子だね、って笑ったらお母さんも優しく笑ってくれた。

あぁ、私たちは本当に親子だね・・お母さん。
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