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第13章 Affair

部屋に入ると早速と言わんばかりに彼は私の
服に手をかけて一緒に自分のネクタイも外す


私はそれに応じるがままに彼のボタンを
ひとつひとつ外していく





「最近会えなかったですからね…
寂しかったですよ」



「私もです」





もうこんな関係も短くないのにいつまでも敬語なのは
きっとこれ以上深くなってはいけないと思ってるから


ホテル以外のデートをしないのも、周りの目が怖い
からとかじゃなくて

きっと本当の夫婦になってしまいたいとか
恋愛したいとか



そういう危ない橋を渡らないように一線を置いて
いるからなのかもしれない



私から誘うことも彼から誘ってくるときも
決まってここなのだから