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捨て犬
第16章 もう言うなっ
けど
「返す」は
ねーよな・・・


俺は
エミを恋人のように
思ってる

だから
今の生活は
いわゆる・・同棲感覚


でも

エミは違う



俺に世話になってる

もしくは
頼りにしている
親みたいな存在だ

だから「返す」って
発想になる


親みたいな存在・・か・・


ん?

待てよ

親みたいな存在なら
将来俺が親になって
子供が働き出したらどうするだろう

俺は
テーブルの上の
給料袋を見つめながら
そんな風に考えてみた

そうか

そうだよな

そしたら
甘やかすだけじゃ
いけねーよな


「エミ
俺さ、エミに飯作ってもらったり
綺麗に掃除してもらったりしてるだろ?

だからさ
家賃や光熱費
それから食費は俺が全部出すよ

だから
自分の身の回りの物は
エミの給料から買ったらどうだ?

寒くなってきたから
また着るものも必要だろ?

女の子なんだしさ
ちょっとオシャレしたり
リップつけたり・・したら?

そんなエミ
俺見てみたいし」


真剣な顔で
俺の話を聞いてたエミは
最後の
フレーズで
少し照れた顔をした


そっとエミの
唇を指でなぞり

「グロスとか・・・
似合うと思うよ?」

そう言って俺は
唇を舐めて
エミの唇を濡らし

グロスみたいに
キラキラさせてみたんだ

うん

悪くねぇ・・・


でも
なんか・・エロい(笑)


「うん・・・わかった」


「大事に使えよ?
一所懸命働いて
稼いだ金なんだからさ。

そんでさ
使ってないのは
貯金しとけ。
いつ必要になるか
わかんねーから、な?」


エミは納得したみたいで
大きく頷いたあと
ホッとしたような顔を見せた

それ見て
俺もホッとしたけどさ

なんか
やっぱ俺って

恋人じゃなくて・・・親?(苦笑)


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